大好きだった激辛パスタ。でも本当に美味しいペペロンチーニは、辛くなかった。

凡そグルメなんえ言うには程遠い舌でございますが、私にだって「ウン、これは美味い」と、絶賛したくなるようなお料理の一つや二つはございまして。
はっきり申しましょう。池袋の東武デパートのレストラン街にございます、イタリアンのお店アルコ。ここの「小海老入りペペロンチーニ(1,050円)」が、一度食べたら忘れられない美味しさだったんです。
赤唐辛子とガーリックが、香り高きオリーブオイルと混ざり合い、絶妙な味を出しておられる。大きなお皿の真ん中に、チョコンと寄せられたパスタは、これ極上の食なり。
ここのデパートには昔から行きますが、お食事と言いますと、ビュッフェやとんかつ、ラーメンがほとんどでした。お値段も宜しいですが、味は納得の美味しさ。
たとえば、ランチコースなら、前菜やデザートなんかも素晴らしい。あと、いくらでも食べられる焼き立てパンも絶妙です。
私がこのお店を知ったのは、もう二十年近く前の事でございます。確か雑誌に紹介されていたのだと記憶しておりますが。今はネットでも簡単に見つかります。
実を言いますと、私は昔からペペロンチーニが好きでして、いろいろなお店に食べに行った。自分でもよく作るんですが、大概、辛い。殆ど激辛状態で食べる。だから美味しかったんです。辛くなきゃ、ペペロじゃない。そう思っておりました。
しかーし、アルコの「小海老入りペペロンチーニ」を食して私の概念が覆されました。アルコのそれは辛くないのです。でも、美味しい。欲を言えば、もっと量が欲しいですかね。