家の近く、と言っても歩いて15分くらいの国道沿いですが、店の入れ替わりが激しい場所があります。現在のラーメン屋になる前は、焼酎バー、その前は居酒屋、その前は・・・と、1年以上その店が続いたためしがないのです。国道沿いですが、駐車場はありません。大学が近くにあるので、お客には困りません。しかし、なぜかよく店が変わるのです。
去年、その場所に徳島ラーメンの店「まる徳ラーメン」ができました。主人が仕事で毎日通る場所で、「どうせまたすぐに潰れるだろう」と思っていたそうです。ところが、季節が変わっても、年が変わっても、店はつぶれません。「ひょっとして、おいしいんじゃないか?」と気になって、最近家族で食べに行きました。
夜7時に店に入ると満席で、学生さんらしいグループと入れ替わりで席につきました。テーブルには生卵が6個ぐらい入ったどんぶりが置かれています。徳島ラーメンの何たるかも知らずに来たわけですが、メニューを見たところ、大阪風に食べやすくしていますというふれこみです。私は普通の徳島ラーメン700円を注文しました。
とんこつしょうゆのこってりした味です。具は豚肉、メンマ、人参の千切り、ねぎ、お好みで生卵を入れて食べます。麺は太からず、細からず、黄色みが強く、麺のいいにおいがしました。私が一番好きな十三のラーメン屋、「とんぺい」とよく似た味です。また、肉の多さにびっくりしました。
生卵を好きなだけ入れられるとあっては、学生に人気のはずです。潰れない店が、おいしいラーメン屋さんだとわかって嬉しかったです。